童心社の紙芝居「なぜ、かがみもちをかざるの?」について、この記事では読書感想文を掲載していきます。
子どもの情操教育によいツールはないかな?
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紙芝居 なぜ、かがみもちをかざるの? (紙芝居 なぜ?どうして?たのしい行事) 新品価格 |
お正月に関連した紙芝居を探していて、この「なぜ、かがみもちをかざるの?」にたどり着きました。日本の昔話によくある、「他人に親切にした人には福が訪れ、粗末にした人には不幸が訪れる。」というお話の流れを、おばあちゃんが孫に語る、という形式で話が進行していきます。
おっと、申し遅れました、こんにちは。
私はお正月の魅力を世界へ発信するYouTuber「ミスターお正月」です。1,000年以上の歴史がありながら、まだ世界にあまり広く知られていない伝統文化「お正月」。私はこの「お正月」という文化の魅力を世界に発信していくことで、日本を盛り上げようと考えています。日本全国47都道府県それぞれの「お正月(おしょうがつ)」を現地取材・調査して、YouTubeで動画配信しています。
私の詳細については、トップページやYouTubeチャンネルを、ご質問やお問い合わせについてはお問い合わせフォームをご利用ください。
「なぜ、かがみもちをかざるの?」概要
著 | 脚本:千世 まゆ子 絵:鈴木 びんこ 監:常光 徹 |
ISBN | 9784494076529 |
出版社 | 童心社 |
判型 | B4 |
ページ数 | 16ページ |
定価 | 2200円(本体) |
発行年月日 | 2001年09月 |
セオリックな昔話に終わらない、「現代人に共感を呼ぶ仕掛け」が。
この紙芝居は、日本の昔話によくある、「他人に親切にした人には福が訪れ、粗末にした人には不幸が訪れる。」というお話の流れを、おばあちゃんが孫に語る、という形式で話が進行していきます。
工夫が凝らされているな、と感じるのは、単なる昔話に終わらない、という点です。
ただ単に、昔話を伝えたいだけならば、昔話そのものを紙芝居にすればいいのです。この紙芝居の工夫されている点は、昔話そのものを語っているのではなく、「おばあちゃんが孫に昔話を語る」というシーンを切り取っていることにあります。
昔話の登場人物は、「昔の人」でありますが、この紙芝居には読み手である「おばあちゃん」と、聞き手である「みほちゃん」が登場し、この二人は「現代人」であるということです。
この紙芝居が本当に言わんとしていることは、昔話そのものが伝えようとしている、「年末年始には神様がやってくる」「人には親切にしよう」という価値観ではなく、おばあちゃんが伝えようとしている「このようなありがたい教えが、今は廃れつつあることへの危機感」という点にあります。
もし、このような形式ではなく、「単なる昔話」に終止していれば、現代の人々はこう思うかもしれません。「これは昔の出来事であって、現代を生きる我々には関係がない」と。
昔話を直接語らず、代弁者である現代人たちを話の中に登場させることによって、この紙芝居は、単なる昔話ではなく、「現代人に差し迫った伝統文化消滅への危機感と問題提起」という、より身近な問題として、聞き手に訴えかけるものになっています。
紙芝居の利用には、許可申請が必要な場合があります。
詳しくは公式ページから。
まとめ
昔話を中心とした紙芝居としながらも、聞き手により身近に感じさせる工夫のこもった紙芝居になっています。
ぜひ、ご一読ください。
評価
読み終えるまでの期間 | 10分~20分程度 |
オリジナリティ | ☆☆☆★★ |
情報量 | ☆☆★★★ |
わかりやすさ | ☆☆☆☆☆ |
おすすめ度 | ☆☆☆☆☆ |
オススメ理由 | ・子どもの情操教育 ・伝統文化保存 という、2つの大きな役目を担う、わかりやすい紙芝居です。 |
おすすめしたい人 | 幼児~児童教育者 |
読み終えた日 | 2022年5月15日 |
書籍概要
紙芝居 なぜ、かがみもちをかざるの? (紙芝居 なぜ?どうして?たのしい行事) 新品価格 |
著 | 脚本:千世 まゆ子 絵:鈴木 びんこ 監:常光 徹 |
ISBN | 9784494076529 |
出版社 | 童心社 |
判型 | B4 |
ページ数 | 16ページ |
定価 | 2200円(本体) |
発行年月日 | 2001年09月 |
更新履歴
- 2022年05月22日 許可追加
- 2022年05月15日 初稿公開
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